運転は65歳が曲がり角 免許更新の高齢者アンケート
http://www.asahi.com/articles/ASJDH3J21JDHUBQU009.html

このニュースで主に指摘されているポイントは、

「加齢とともに認知機能が低下する」

ということにあります。

「運転時認知障害早期発見チェックリスト30」というアンケートに回答し、その中から5つ以上が当てはまるという方は要注意という内容でした。

運転時認知障害早期発見チェックリスト30

番号

項目

チェック欄

1

車のキーや免許証などを探し回ることがある。

 

2

今までできていたカーステレオやカーナビの操作ができなくなった。

 

3

トリップメーターの戻し方や時計の合わせ方がわからなくなった。

 

4

機器や装置(アクセル、ブレーキ、ウィンカーなど)の名前を思い出せないことがある。

 

5

道路標識の意味が思い出せないことがある。

 

6

スーパーなどの駐車場で自分の車を停めた位置が分からなくなることがある。

 

7

何度も行っている場所への道順がすぐに思い出せないことがある。

 

8

運転している途中で行き先を忘れてしまったことがある。

 

9

良く通る道なのに曲がる場所を間違えることがある。

 

10

車で出かけたのに他の交通手段で帰ってきたことがある。

 

11

運転中にバックミラー(ルーム、サイド)をあまり見なくなった。

 

12

アクセルとブレーキを間違えることがある。

 

13

曲がる際にウインカーを出し忘れることがある。

 

14

反対車線を走ってしまった(走りそうになった)。

 

15

右折時に対向車の速度と距離の感覚がつかみにくくなった。

 

16

気がつくと自分が先頭を走っていて、後ろに車列が連なっていることがよくある。

 

17

車間距離を一定に保つことが苦手になった。

 

18

高速道路を利用することが怖く(苦手に)なった。

 

19

合流が怖く(苦手に)なった。

 

20

車庫入れで壁やフェンスに車体をこすることが増えた。

 

21

駐車場所のラインや、枠内に合わせて車を停めることが難しくなった。

 

22

日時を間違えて目的地に行くことが多くなった。

 

23

急発進や急ブレーキ、急ハンドルなど、運転が荒くなった(と言われるようになった)。

 

24

交差点での右左折時に歩行者や自転車が急に現れて驚くことが多くなった。

 

25

運転している時にミスをしたり危険な目にあったりすると頭の中が真っ白になる。

 

26

好きだったドライブに行く回数が減った。

 

27

同乗者と会話しながらの運転がしづらくなった。

 

28

以前ほど車の汚れが気にならず、あまり洗車をしなくなった。

 

29

運転自体に興味がなくなった。

 

30

運転すると妙に疲れるようになった。

 

上のチェックリストで5つ以上当てはまった人は注意が必要です。

年齢が上がるにつれてチェック項目の数が増える傾向

「当てはまる」が5項目以上あった方の年齢別分布

年齢層 割合
64歳以下 2.1%
70~74歳 6.9%
80歳以上 11・2%

また、「当てはまる」と答えた設問の1人当たりの平均数は「64歳以下」では0.74個であったのに対し、「80歳以上」では2.11個にまで増加しています。

年代で大きく差がついた設問

年齢層が64歳以下 年齢層が80歳以上
今までできていたカーステレオやカーナビの操作ができなくなった(割合) 0.2% 6.7%
車で出かけたのに他の交通手段で帰ってきたことがある(64歳以下を1とする) 17倍

脳機能と危険運転の関係性

視覚情報を処理する脳の機能が低下すると、一時停止無視につながったり(視覚信号は入っているが、脳としては認識できていない)、標識などを認識する脳の機能が低下すると、逆走運転につながったりします。

脳の司令塔である前頭葉の機能が低下すると、周りの状況を理解していても抑制が利かなくなり、信号無視のような自己中心的で無謀な運転になってしまいます。

さらに、空間認識する脳の機能が低下すると、運転操作のミスへと繋がりやすくなります。高齢者になればなるほど、脳の状態に個人差があらわれます。

認知機能低下を自覚するなら免許返納も視野に

アンケートを実施した埼玉県警交通企画課は「認知機能の低下を知ってもらって事故防止の第一歩にしてもらいたい」と話すとともに、「チェック項目が五つ以上あった人は、免許証の自主返納や運転しない生活も検討してほしい」としています。

自分の認知機能が今どれぐらいなのかをしっかりと把握して、安全運転に努めるようにしましょう。「自身がない」と感じる方は特に、免許返納の選択肢を検討してみて下さい。ご家族の方で身内に高齢者がおられる方も、このチェック項目を参考にしてみてください。