タクシーを使う上で知っておきたい知識やお得な情報についてまとめてみました。電車やバスに比べて少し割高で気軽に使える交通手段ではないかもしれませんが、時間を選ばずに呼べることや、足腰が弱くて駅まで歩くのがしんどいという方にとって非常に重宝できる交通手段です。

どんなときにタクシーに乗るの?

  • 天候が悪い
  • 乗り換えが面倒
  • 荷物が多い

通常タクシーの利用は、こういった状況で利用する方が多い状況です。しかし、今後は高齢化社会が進むにつれて、乗合タクシーや介護タクシーなど様々な利用形態のタクシーが普及していく見通しです。

法人タクシーと個人タクシーの違い

個人タクシー 法人タクシー
免許・経験
  • 第2種免許取得
  • タクシー運転者等の経験10年以上
    (申請者が35歳未満の場合は同一タクシー会社に限る)
  • 法令地理試験に合格すること
第2種免許を取得
住所 住居(自宅)と営業所が同一 不問
車両 専用車両(一人一車制) 一車両を数名で使用
安全
  • 申請前3年間無事故無違反
    (申請者が35歳未満の場合は10年間無事故無違反)
  • 指定された条件の任意保険に強制加入
左のような条件はない

地域によって多少の差はありますが、上記のような違いがあります。個人タクシーは一人一車制で一つの車両を一人の運転手が運営しています。運転手には法人タクシーのドライバーと比べて高いハードルが課せられます。料金は法人、個人ともに地域が同じ場合は料金も同程度です。

なお、個人タクシーにはボディーのドア付近に大きく『(個人)』と書かれているものが多いです。行灯(タクシーの屋根に光っているもの)を見てわかるものもあります。

乗合タクシー

「乗合タクシー」とは、決まった路線や運賃、運行時刻などで不特定の乗客を輸送する公共交通のうち、バスより小型の(主にタクシー)車両が利用されているものです。感覚としては小型のバスのようなものが多いです。

定時定路線型

路線バスと同様に、運行日・運行時刻・路線・停留所を定めて運行するものです。一部の区間または全区間がフリー乗降制(バス停留所以外でも路線上の任意の位置でバスに乗降できる)となっていることもあります。

デマンド型

通称「デマンドタクシー」と呼ばれているもので、「乗り合いタクシー」の一種のようなものです。事前に登録を行い、予約があった時のみ運行を行うところが路線バスとは異なります。

市町村によっては、誰でも利用登録なしで電話やインターネットでの予約だけで利用できるものもあります。また、決められたルートのみを走行するものから、指定された地域の範囲内なら任意の場所で乗り降りできるものまで様々なタイプがあります。バスのように停留所から乗り降りを行いますが、家の前まで来てくれる地域もあります。

近年、全国的に増えつつあり、タクシー会社と自治体が協力し運営を行っているところが多いです。運賃も1回の利用が200円~300円程度と良心的な金額となっており、タクシーとバスの良いところを組み合わせた公共の乗り物となっています。

国土交通省が「相乗りタクシー」を実験導入

国土交通省が、スマートフォンのアプリを使って、同じ時間帯に出発地と目的地が近い客同士を結びつける仕組みを検討しています。

料金は利用者同士の「割り勘」になるため、実現すれば通常よりも安い運賃でタクシーを利用することができます。2017年度に都内で実証実験を行い、早ければ18年度には、サービスを開始できる予想です。

タクシーの料金は他の交通機関と比べて割高であるため、実現すれば今までタクシーの利用を敬遠していたような方の利用も見込めます。

スマホアプリUber(ウーバー)を使った新しい試み

Uber(ウーバー)とは?

世界70カ国で提供されている、自家用車ドライバーによる交通サービスです。ICT(IT=情報技術に通信コミュニケーションの重要性を加味した言葉)「乗りたい人」と「乗せたい人」をピンポイントでマッチングするサービスです。スマホを使って、自分の近くに住んでいる登録ドライバーを探して手配することができます。

しかし、日本では第二種運転免許の保持者以外が商用輸送に携わることはできないため、ハイヤーなど限られたサービスでしか実現できませんでした。

免許を返納しても好きな時に出かけられる

ウーバーには、

  • 「免許を返納しても、自由を失わずに好きなときに出掛けられるという状況を作れば、高齢者の社会参加を促し、経済活動も活性化する」
  • 「高齢者一人ひとりが生きがいを持てるようになる」

という狙いがあります。

従来よりもコストの壁はぐっと下がり、タクシーやハイヤーを惜しみなく使えない一般の人や、家族や隣人等に恵まれていない方でも自動車を利用できるという素晴らしい取り組みです。このサービスが広く普及すると、自分で運転しなくても「移動の自由」を得られる選択肢が大きく広がるのではないでしょうか。

「ささえ合い交通」

2016年5月27日に京都府京丹後市で始まった自家用車による有償輸送サービスで、正式名称は「公共交通空白地有償運送」です。このサービスでは、Uber(ウーバー)のICTシステムを活用しています。

サービスを提供する旧丹後町域には約5600人が居住し、65歳以上の高齢者が4割以上を占めています。1日1本のバスと住民の要望に応じて不定期に運行する「デマンドバス(本数や曜日に制限あり)」だけと、利便性には限界がありました。

そこでデマンドバスを運営していたNPO法人、「気張る!ふるさと丹後町」がウーバーの協力を得て、「ささえ合い交通」を実現することになりました。

使い方

  1. スマホでウーバーのアプリを立ち上げる
  2. 地図上で乗車場所を指定
  3. 「依頼する」のボタンをタップ

すると、「ささえ合い交通」に登録されているボランティアドライバーのタブレットにその情報が表示されます。その時間に稼働可能で、利用者に最も近くにいる人をウーバーのシステムがマッチングし、ドライバーが送迎に向かう仕組みになっています。

スマホが使えない高齢者でも安心

スマホ慣れしているシニアはそう多くないかもしれません。ですが、配車を依頼するのは本人である必要はありません。簡単に家族に操作を代行してもらえるようになっています。シニアがクルマを呼びたいとき、家族に頼んでスマホを操作してもらうだけでOKです。

離れて住む子供に電話を掛けて呼んでもらうことももちろん可能です。親が乗車したクルマが目的地に着いたかどうかも、スマホのマップ上で確認することができます。

料金

タクシーの約半額。利用者とドライバーの双方がクレジットカードをウーバーのシステムに登録し、決済を行います。

自治体と民間サービスの協力でサービスの合法化を実現

京丹後市の「ささえ合い交通」では、二種免許を持たないドライバーでも、国土交通省認定の1日研修を受講することで、現行法に触れることなく、乗客を乗せて運べるような仕組みを実現しました。ドライバーの自家用車にドライブレコーダーを設置し、アルコールチェックを義務化することなどで安全面の強化も図っています。

将来性に期待

現在では、ドライバー不足等の課題もあり、実現できている自治体がほとんど存在しませんが、Uber(ウーバー)は「様々な自治体から相談が持ちかけられている」そうです。

近いうちに様々な市町村でこの、ウーバーと連携した「支え合い交通」が実現するかもしれません。免許証を返納した後の生活に不安を抱える郊外や地方、過疎地の住民等にとっては朗報ではないでしょうか。