購入とレンタルの比較

「購入VSレンタル」シニアカー

シニアカーを利用する選択肢として、「買う」「借りる」2パターンがあります。どちらを選べば得することができるのか、それぞれの利用形態の特徴やメリット、デメリットについて見ていきましょう。

シニアカーを買う(購入)

商品にもよりますが、おおよそ30万円程で購入することが可能です。安いものならば、10万円台でも購入できます。シニアカーのメーカーや製品についての詳しい内容は、「メーカー別シニアカー(電動カート)製品一覧」をご覧ください。大きく分けて3輪タイプのものと4輪タイプのものがあり、現在主流になっているのは4輪タイプのものです。

シニアカーの保険

一部の例外※を除き、シニアカー単独で補償される保険はなく、以下のパターンでの補償が一般的です。

  • 自動車保険の家族型個人賠償保険に加入して、シニアカーを使う家族を含める
  • 住宅総合保険に加入して日常生活賠償補償特約を付ける
    (日常生活賠償保障とは、自宅の外で自転車など走行中に、他人に怪我や損害を与えたときに支払われる特約)

住宅総合保険、火災保険の特約に加入するのが簡単な方法です。車検時に同時加入するような、代理店型一般損保保険会社での自動車保険は、個人賠償特約を付帯すれば、示談交渉も同時についてくるケースが多くあります。

保険会社によっては、交通事故傷害保険として、交通乗用具起因傷害事故補償を特約の中に盛り込んでいるところもあります。シニアカーの場合は、対人、対物賠償は示談交渉付き日常生活賠償補償特約、傷害などで自分にかける保険は傷害保険の人身傷害で補償します。

※セニアカー専用の保険「電動車両保険」(セニアカーはスズキの登録商標)

バッテリー

新品バッテリー寿命は2~3年程度で、自分で交換が可能です。車のバッテリーは使えません。専用のバッテリーを使いましょう。専用バッテリーは通販等で購入が可能です。

通常シニアカーは、バッテリーが2個搭載されているのが一般的で、交換するときは必ず2個同時に新品に交換するようにしましょう。

古いバッテリーと新しいバッテリーを混ぜて搭載すると、新しい方のバッテリーまで劣化を早めてしまうためです。

「シニアカー」新品での購入と中古での購入の比較

新品で購入するメリット

  • その年に発売された最新車種を購入することができる
  • 状態によっては買取専門店で高く買い取ってもらえる
  • 1年間のメーカー保証がついている

新品で購入するデメリット

  • 金額が高い(ほとんどの車種が30万円を越える価格)

中古で購入するメリット

  • 新品よりも安価での購入が可能(保証付きで10万円台から購入可能)
  • メンテナンス済みで保証もばっちりの販売店なら、新品同様に安心して使える
  • 要介護度が下がってしまって、シニアカーをレンタルできなくなった方の選択肢

中古で購入するデメリット

  • 使用状態によっては当たり外れがある

シニアカーを借りる(レンタル)

シニアカーは介護保険でレンタルできる

シニアカーは介護保険でレンタルすることが可能です。ただし、介護度が低い方は対象外で、要介護度が2以上である必要があります。

例外として要介護度1以下でも利用できるケースはあります。地域によって介護保険の認定基準や給付金額等の指定は異なります。お住まいの地域の介護保険の認定の基準などは事前に知っておきましょう。

介護認定度 可否
「要支援1・2」 ×(レンタル不可)
「要介護1」 ×(レンタル不可)
「要介護2~5」 〇(レンタル可)

※主治医の意見書等がある場合はこれに限らずレンタルが可能な場合があります。

電動カートの例外給付の対象者

  1. 日常的に歩行が困難な者
  2. 日常生活範囲において移動の支援が特に必要と認められる者

1番目のケースについては、認定調査時の調査票をもとに「歩行ができない」に該当していれば、認定調査票の確認でレンタルが可能です。立ち止まらず、座りこまずに5メートルの歩行ができるか、できないかという内容です。(要支援レベルだと大半の方は該当しません

要支援の認定者の方の大半は1番目に該当せず、2番目のケースが多いです。軽度者でも医師の意見書次第では利用ができることがあります。

レンタルでの使用までの流れ

1 住民登録をしている自治体の介護保険担当課窓口で、介護保険の申請手続き 介護保険の被保険者証が必要になります。(40~64歳の方は医療保険の被保険者証)
主治医の氏名、病院の所在地・連絡先、入院先・入所先の施設名称及び所在地が尋ねられます。
2 要介護判定 保健師やケアマネージャーなどの専門職員による訪問調査と医師の意見書により、日常生活や動作について調べ、「要支援1~2」「要介護1~5」などの基準に応じて判定します。
3 介護サービス計画を作成 それぞれの区分に応じた各種介護サービスを利用します。
要介護度によっては利用できないサービスもあります。
4 シニアカーのレンタル開始 各自治体の指定業者に指定製品を発注し、業者から申請者に貸し出します。

「シニアカー」レンタルと購入との比較

購入するメリット

  • 長期の利用ならレンタルよりも購入の方が得
  • 代金決済後すぐに利用ができる
  • 中古車ならば購入費用を抑えることもできる
  • 介護保険制度に左右されない
  • 共同使用が可能(友人や親せきにも貸すことができる)
  • 自由に改造できる

購入するデメリット

  • 初期導入金額が高い(新車なら30万円位から、中古でも10万円から)
  • メンテナンスは自費で自分でやる必要がある
    (バッテリーの交換、故障時の対応等)
  • 交通傷害保険・盗難保険など自費での加入が必要
  • 故障時の代車は補償の範囲で代車代費用がかかる
  • 色や車両の変更ができない
  • 不要になった場合の処分が面倒(買取・処分)

レンタルのメリット

  • 1ヶ月~半年くらいの短期間の使用の場合、購入よりも安く使用できる
    (月々1500~2500円程度)
  • 必要な時に必要な期間だけ借りられる
  • 初期費用が安い
  • 消耗品と過失ではない故障時の対応、メンテナンスを業者が行ってくれる
  • メンテナンス・修理費が無料
  • 色や車両の変更ができる場合がある
  • 交通傷害保険・盗難保険など月額レンタル代の中で加入
  • 故障時の代車は月額レンタル代の中で用意
  • 出張試乗できるところもある
  • 不要になれば返却するだけでいい(処分の手間がかからない)

レンタルのデメリット

  • 要介護認定が必要
  • 要介護認定が下がってしまったり、法改正の影響で借りられなくなることも
  • 納車までに時間がかかる
  • 勝手に改造や修理などができない
  • 施設入居により返却が必要な場合がある
  • 過度の破損の場合、賠償保険が使えず購入になる場合がある
  • 他人への貸与は禁止されている

購入とレンタルのまとめ

シニアカーを利用したい場合、ケースに応じて購入するのかレンタルで済ますのかどちらを選ぶか決める必要があります。

購入する場合、初期費用の高さや修理・メンテナンス面での問題もあります。しかし、年単位の長期間利用する場合は、トータルの費用では安く済ませることもができます。また、介護保険が適用できない方でも購入することが可能です。

一方、レンタルの場合、月額2000円前後で使いたいときに使えて、いらなくなったら返却することができます。修理やメンテナンスも通常利用の範囲内では業者が無料で行ってくれます。ただし、要介護認定の範囲が狭く、該当しないケースが多いため、誰もが介護保険でレンタルできるわけではありません。